ネット上では多くの「簡単」「誰でも」「すぐに」稼げる系の情報が存在します。しかし、これらは全部ウソです。騙されてはいけません。
なぜ、ウソと断言できるのか?それは資本主義の原理原則から考えれば理解できます。資本主義では「価値」あるものにお金が払われるのです。この価値が、有用であればあるほど、希少であればあるほど、人々はお金を払います。もっとわかりやすくいえば、「すごく役立つもの」であり、「なかなか手に入らないもの」であれば、たくさんお金を払ってもらえるということです。
たとえば、フェラーリは、手に入りくいから高くなります。反対に、価値がないものにはお金は払わないわけです。100円ショップで売られている物は手に入りやすいから安くなります。
では、「簡単」に「誰でも」「すぐに」稼げる話になるとどうでしょうか?誰でも簡単にできる商売は、よく考えてみたら、ライバル、競合が簡単に増えてしまうことになります。仮に、あなたがその稼げる話を信じて実践したとしましょう。けど、隣の誰かもすぐに実践できてしまうわけです。
メジャーリーガーがなぜ高い年棒をもらえるのか?それは、150キロの球を、しかも、曲げながら、狙ったとこに投げられるからです。こんなことは誰も簡単にすぐにできません。だから、価値があるし、人々を魅了するわけです。結果、高い年棒がもらえます。簡単に、誰でも、すぐにできるのは、遅い球でキャッチボールするぐらいたやすいことです。そんなものに価値なんてありゃしない。
もう一つ例をあげましょう。今日、たまたま面白い動画を見つけました。GACKTが教えるカラオケ上達法 というお話です。ある中学生が歌がうまくなりたいからコツを教えてほしいと歌手のGACKTに質問をしました。それに対し、GACKTは、「チューナーを買ってきて、ひたすら練習しろ」と言うのです。さらに続けて、「練習は大変。だけど、みんなも大変だと思っている。だからこそ価値があるんだ。簡単にはできないからこそ、誰もができないからこそ、価値があるんだ。」というようなニュアンスのことを言います。
誰もがみんな歌がうまかったら、価値なんてないに等しいのです。誰も、地道に練習なんてできやしないからこそ、続けた人だけが価値があります。誰も、簡単に続けられないからこそ、逆に、資本主義ではおいしくてうまみがあるのです。
資本主義で最もおいしいこと。それは、逆説的ではありますが「誰もが」「簡単にはできないこと」なのです。では、私たち商人がやるべき「簡単ではない」「誰もができないこと」とは何でしょうか?それは、天才経営コンサルタント故ドラッカー先生に言わせば、「顧客創造」なのです。顧客創造こそが、経営では最も難しくもあり、価値があることになります。
顧客を創造し続けるには、顧客や市場と信頼関係を長きにわたって構築していくことです。そのためには、メールマガジンやステップメールは大変に有効になります。面倒かもしれませんが、地道に顧客創造をやり続けていくことこそが、結果として、最も楽で簡単な道といえるでしょう。