今回はコンサルタント向けのステップメールシナリオ作成のお話です。良いステップメールにするにはどうすればいいか?結論は「実務のニオイを漂わせること」になります。どういうことでしょうか?
先日、コンサルティング中に起きたことです。そのクライアントさんに「目指すロールモデルになるような人はいますか?」と質問しました。コンサルティングでは「望む結果」のイメージを強化するためにロールモデルとなる人や会社があるかどうかを尋ねることはよくあります。
そして、その際、ある「コンサルタント」の名前が挙がったのです。気をつけなければならないのは、「その人がロールモデルとして適切かどうか?」ということです。もしも、適切でない人や会社をロールモデルにしてしまった場合、最初から間違った道を歩むことになってしまいますから注意が必要です。
それで、クライアントにはそのコンサルタントの「実績」や「経歴」を調べた方がよいと伝えました。一応、自称?情報によると、かなり稼いでいるとのこと。ここでは数字はお伝えできないのですが、憧れそうな数字を述べているようです。しかも「働かなくても」「出社しなくても」「ほったらかしでも」それだけの数字が出るという、あたかも人が羨むような現状をウリにしているようでした。
クライアントがお帰りになった後、私もそのコンサルタントのことを調べてみました。残念ながらウェブサイトには実績や経歴がほとんど載っていませんでした。どうやってそれだけの稼ぎを生み出せたのか?の歴史がわからないのです。しかし、「ステップメール」をやっていたので、登録をしてみたのです。すると、ある事実が判明しました。
ステップメールのシナリオ、文章内容はとても良いのです。面白いし、人を惹きつける内容になっています。ところが、「何か」が抜けているのです。その「何か」とは何でしょうか?
それは「実務のニオイ」がまったくしないということです。確かにこうすれば売上が上がる、集客もできる、利益も出るなどの情報が書かれています。ところが、「生々しさ」というか「リアルさ」、「現場感」が感じられないのです。本に書いてあることをそのまま持ってきたかのような内容なのです。
本当にそのコンサルタントが実践して、得た「実感」なのかの不信感が漂います。もし、そのノウハウを実践して、成果が出たのであれば、もう少し「具体的」な事例やデータを出せるはずなのです。それは、クライアントのことかもしれませんし、自身の事業経験かもしれません。いずれも個別具体的なデータとなりえます。それがステップメールのシナリオ中にはまったくなかったのです。
下手な話、いい文章だけであれば、中学生でも書くことができます。Googleで検索してそのままコピペすればいいだけの話です。ステップメールであればシナリオも作れます。しかし、それでは人は納得しません。なぜ、納得しないのでしょうか?そこに個別具体的なデータや経験などがないからです。「実務のニオイ」がしないのです。
つまり、良いステップメールのシナリオを作りたければ、「実務のニオイ」を漂わせることが肝要になってきます。実務のニオイとは、個別具体的な事例やデータ、経験などが含まれたものです。いわば、肌と肌でぶつかってきたような、血と涙と汗が出るような、そういった現場の生々しさを感じさせるような内容になります。
これは何もステップメールのシナリオに限らず、ウェブサイト、ブログなどのコンテンツマーケティング全般に言えることです。参考にしてみてください。