よく「絶対に儲かる」「必ず成功する」といった謳い文句を見かけます。投資話、ビジネス、副業、さまざまなものがあります。最近までは、facebookが儲かる!でしょうか。LINEが儲かる!というのも旬ですね。ですが、確実に言えることは「絶対に儲かる話などこの世に存在しない」ということです。
なぜでしょうか?これは物理学における不確定性原理と、数学における不完全性定理からも明らかです。不確定性原理とは、1927年、ヴェルナー・ハイゼンベルクが提唱した量子力学の中心原理。誤解を恐れずわかりやすく説明するなら、あらゆる実験は確実に計測することができないということです。
たとえば、ある物質の位置と運動を調べようとすると、どちらかを調べようとしたらどちらかが変化してしまい、とらえることができなくなってしまいます。あらゆる実験結果はどうがんばっても正しいものではないと証明されてしまった。つまるところ、この世の中に、絶対的なモノサシなど存在しないということが量子論より明らかになってしまったのです。絶対に儲かる話など荒唐無稽。量子論からもないと断言できます。
それともう1つ大事な理論が、不完全性定理です。不完全性定理とは、クルト・ゲーデルが1931年に発表したもので、これまた誤解を恐れず言い表すなら、数学の完全性と無矛盾性が両立するのは不可能であるということ。つまり、あらゆる数学の公理は成り立たないことを証明してしまったのだ。
さらにもっともっと身近な例で例えると、こんな感じだ。「俺は嘘つきである」これは証明のしようがありません。なぜでしょうか?もし、正しいなら、この文章は「嘘」、つまり成り立たなくなってしまいます。
反対に、間違っているなら、嘘つきではなく「正直者」であるから、これまた成り立たなくなってしまいます。ということは、どんなにがんばってもこの命題は証明することができないのです。つまり、これまた「この世に完全なる系は存在しない」のです。
話をまとめると、「絶対に儲かる話」というのはこの世に存在しえないということです。facebookが儲かる、twitterが儲かるなんてのは真実ではないと言うことです。
逆に、「メルマガは終わった」「ステップメールは古い」などの言葉も必ずしも真実ではないということです。儲かる人は儲かっているし、儲かっていない人は儲かっていないだけです。もし「絶対儲かる」又は「絶対儲からない」という人がいたら疑ってかかるのが賢明です。