昨日は2件、コーチングというより経営コンサルティングを行いました。
お二方とも新規事業の売上が順調に増えてきました。
さすがのセンスで、ちょっとアドバイスしただけでそれを100倍にもして成果を出していくタイプです。
そして、売上が上がったわけですが、もっと嬉しいことがありました。
それは「戦略」の軸ができはじめたことです。
売上より大事なことは「戦略軸」を構築することです。
なぜ、戦略軸を構築することが大事なのかというと、事業の根幹を成すものだからです。
この軸なるものがなければ、事業はブレブレとなり、方向性を見失い、大変危険な状態になってしまうのです。
例えるなら、山の中を地図なし、灯りなしで歩くようなもの。
ですから、まず戦略の「軸」の構築を何よりも先に進めていきます。
ところが、多くの人がやってしまう過ちは、戦略軸を構築する前に、営業や集客をやってしまうのです。
これでは、いつまで経ってもその努力は報われません。
たとえば、今でこそ、トイレでよく見かける「自動で手を乾かす機械」ってありますよね?
あれ、どうやって普及したか知っていますか?
最初はどこの企業も取り扱ってくれなかったんですね。色々なところに営業に行くもまったくの無視。
画期的な製品にもかかわらず努力は報われませんでした。
そこで闇雲に営業するのは無駄だとわかり「戦略」を意識し始めたのです。
「この機械を最も必要とする業界はどこか?」「ひとつずつ各個撃破していこう」と。
思いついたのは「パチンコ業界」でした。
パチンコをやったことがある人ならわかると思いますが、手がメチャクチャ汚れるんですね。
で、トイレには「巻き巻きのタオル」が備え付けられてるんですが、真っ黒になってしまうのです。
そこで、「自動で手を乾かす機械」が重宝されたのです。
そして、一気にパチンコ業界で普及しました。それが実績や便利さの証明になり色々な業界で取り入れられるようになったのです。
話は長くなりましたが、何が言いたいかというと、戦略軸もなく「むやみやたらに営業していたらどうなっていたか?」ということです。
想像してみてほしいのです。
「なるほど」と思うかもしれませんが、意外と同じようなことをやっていませんか?報われない努力をしていませんか?
ということで、私の経営コンサルティングでは、まず「戦略軸」の構築を最優先します。
戦略軸が決まると、後はかなり事業が楽になります。
なぜなら、「やるべきこと」が自然と見えてくるからです。
人間は「何をしたらいいか」がわからない時が最も不安なのです。
「やるべきこと」が見えてきたら、結果が出ていなくても安心できるものなのです。
その先に「光」であり「可能性」が見えるからです。
それと、戦略軸が構築されると、驚くほど集客や営業が楽になります。
追いかける営業から「追いかけてもらえる」営業に変わるからです。
これは経験したクライアントさんはみな口を揃えて言います。
もちろん、この戦略軸の構築は簡単なものではありません。
試行錯誤も必要です。
入念なリサーチも必要です。
それをクライアントさんたちは乗り越えたわけです。
世の中のほとんどの事業家たちは「ここ」にたどり着く前に取り乱し、自滅していく中、本当によく乗り越えたと思います。
さすがのセンスですね。
こういう人が大成果を出し、世の中を変えていくのです。
また、困難を乗り越えたからこそ、人間的な「深み」が身についています。
私もそれを見て、とても良い刺激になっています。
これからのさらなるクライアントの活躍が楽しみです。