ステップメールを使ってまずは何を売ったらいいのでしょうか?
最初にステップメールで売るべきは「フロントエンド商品」です。
フロントエンド商品とは何か?
簡単に表すなら「導入商品」です。
「お試し商品」や「集客商品」と言い換えても良いかもしれません。
お客さんは物を買う場合、どうしても心理的抵抗があります。
たとえば、見ず知らずの人に「300万円のつぼを買ってくれ」とお願いしても、まず買ってくれませんよね?
「いきなり高価な物は買ってくれない」
これは古今東西変わらぬ原則なのです。
ではどうすればいいか?
まずはステップメールで情報発信をし、心理的抵抗をなくしていくのです。
それから、まずは心理抵抗の低いフロントエンド商品を買ってもらい、信頼関係を構築することに努めるのです。
そのためにはステップメールで情報配信をしつつ、フロントエンドへ誘導するのがよいでしょう。
後に、本来買ってもらいたい高価な商品、いわゆるバックエンド商品などを販売するとうまくいきます。
いきなり高額な商品を売ろうとするより、買ってもらえる確率は一般的に考えてきっと上がるでしょう。
たとえば、化粧品のお試しセットだったり、喫茶店のモーニング等も同様の役割を果たしているといえます。
しかし、このステップメールで売るべきフロントエンド商品を単純に捉えてはいけません。
実は、フロントエンド商品は、小さい会社やお店は、形だけ真似ても失敗する確率が高いのです。
まずは、ステップメールで売るべきフロントエンド商品には、3種類のパターンがあることを知りましょう。
フロントエンド商品は、大きく分けて、次の3つ。
1、赤字覚悟
2、損益トントン
3、利益が出る
1の赤字覚悟のフロントエンドとは、その名の通り、あげたらマイナス赤字になってしまうもの。
たとえば、化粧品会社がよく配っている無料サンプル、家電屋が、テレビを1円で売って注目を集めるなどです。
配った時点では赤字だが、後々、有料商品を買ってくれれば、将来的には利益が出るという考え方です。
赤字覚悟で、見込み客を集めるやり方になります。
2の損益トントンのフロントエンド商品とは、100円で仕入れた物を100円で販売する考え方です。
たとえば、ビールの仕入れが100円だとします。
それを100円で販売するなどです。
損益トントンですが、後々、つまみや料理などを注文してもらうことで利益を得ようという考え方です。
3の利益が出てしまうフロントエンド。
実は、これが一番良く、小さい会社やお店がやるべきフロントエンドなのです。
たとえば、週刊誌等の広告に掲載されている「●色の財布」などが、これに該当するかもしれません。
この●色の財布はフロントエンド商品であり、購入すると、さらに高額なバックエンド商品の案内が来る可能性があります。
ここら辺は都合上、確かなことは言えないので、気になる人は自身で試してください。
大事なことは、このステップメールでまず売るべきフロントエンド商品は、おそらく、原価から計算すると利益が出ていることです。
なんと、利益を得ながら、フロントエンド商品(集客商品)の役割も果たしているのです。
小企業やお店はここを目指していくべきです。
その方が、経営は遥かに楽になります。
「そんなのあるのかよ!」
と、言われそうで、簡単にはないのだが、あるにはあるのです。
コツとしては、「流行」をうまく取り入れることです。
たとえば、最近ですと、Twitterがブーム。
実は、Twitter関連の書籍やセミナーは、この時期は売れます。
だから、賢いコンサルタントは、この時期に、Twitter関連の本を出したり、セミナーを開催して見込み客リストを集めておきます。
しかも、印税などの利益をもらいながら。
運が良ければ、商工会議所なんかからお呼びがかかったり、マスコミからの取材が来たりするかもしれません。
そうすれば、知名度も飛躍的に上がるでしょう。
iphoneやipadなどもブームなので、これらもフロントエンドとしてうまく使えば、お金をもらいつつ、見込み客リストを集めることが可能かもしれません。
数年前のFXブームなんかは、FX本を出してみたり、FXセミナーを開催したりすれば、お金をもらいつつ、投資に興味ある人たちのリストを集めることができたわけです。
様々な業界で、この考え方は通用します。
ブームを利用し、「安くしても利益が出るように」設定し、ステップメールで売るべき「フロントエンド」にするのです。
そうすれば、お金をもらいつつ(しかも短期回収)、将来のための見込み客リストも充実します。
お金が短期で入り、潤いながら、これをまた、再投資することで見込み客を集めることができます。
これが小企業がステップメール販売でまず取り組むべきフロントエンド商品選びです。
何でもかんでも無料にしたり、安くしたりするのは、賢いフロントエンド商品とはいえません。
自分の首を締めてしまうだけです。
資本が潤沢な大手企業は、無料や格安なフロントエンド商品を資金にものを言わせて戦ってきます。
そしたら、風が吹けば飛ぶような小企業はあっという間に市場から撤退せざるを得ません。
小さい会社やお店は、そんな資本による競争に参加してはいけないのです。
知恵と、動き回りやすさを武器に勝負することが大事です。
ステップメールでまず売るべきフロントエンド商品について、参考にしてみてください。