義務感からは良いステップメールは作れない
ステップメールをやりましょう!と言うとたまにクライアントさんが「がんばります!」という言葉を発することがあります。しかし、残念ながら、ステップメール作成をがんばっているうちは、いいステップメールはなかなか作れません。
なぜなら、「がんばる」というのは、義務感が伴うからです。義務感の中で仕事をしていると、脳のパフォーマンスは必ず落ちてしまいます。
たとえば、世界陸上の男子400mハードルで銅メダルを取った為末大さんは、著書『「遊ぶ」が勝ち 『ホモ・ルーデンス』で、君も跳べ! (中公新書ラクレ) 』で「どんな努力も夢中には適わない」と言っています。彼は、義務感や努力の中で練習などをしていると、結果がよくならないと書いています。この「夢中」の状態は、がんばっているうちはなれないのです。そうじゃなくて、純粋に楽しめ。遊べと。そうすると、自然とパフォーマンスがあがっていくらしいのです。
だから、クライアントさんが「がんばってステップメールをやります!」というと、ちょっと間を置いて、「いや、がんばんなくていいです!」と声をかけています。そうじゃなくて、「『新しいゲーム』という最高クラスの面白い遊びを、とことん楽しめばいいですよ」と伝えています。
先日も、あるクライアントから、ステップメールの相談を受けました。彼はいろいろと、新しいステップメールシナリオやネタを作ろうとしていたのです。しかし、わたくしは言いました。「がんばって探しているうちは見つかりませんよ」と。そうじゃなく、すでにあるのです。もうすでに、売れるステップメールのネタやシナリオは、内に存在します。
実際に、新しいステップメールのネタは探さなくても、会社のウェブサイトに十分にあります。例えば、商品の特徴や選び方のアドバイス、お客さんの声、会社成長のストーリー、よくある質問に対する回答など。その人や会社の「内」にすでに良いネタはあります。ただ、それに気づいていないだけです。
それは、残念ながら、がんばっているうちは見つかりません。自分を信じ、ただただ、無我夢中に取り組む。楽しむ。委ねるのです。そうすれば、自然と脳のパフォーマンスは上がります。決して、がんばってはいけません。「あれ?なんか無理してステップメール作ろうとしてる?がんばってるかも?」と思った時は、間違った努力をしているかどうかを疑うサインかもしれません。
ステップメール作成は楽しみながら取り組んでいきましょう。